昨年2月から半年間、名古屋大学病院で研修医として、医療技術を学び、8月末にイラクに 帰国したバグダッドのセントラル子供病院、モハメド医師からのメール。 一部を転載 ------------------------------- 親愛なる友人へ 現在、かなり多忙なのですが、日本人男性の誘拐・殺害事件の背景を説明しなければい けないと思っています。 イスラム教の指導者たちの調整が機能していない状態にあり、事態は最悪です。その原 因は、ほとんどの指導者が刑務所に送られ、残りはイラク国外に逃げてしまったことで す。 だから、イラク国内には、アメリカ軍のための軍隊か、テロリストしかいないんです。 私たちの現状を想像できますか? お金のための軍隊か、米軍をイラクから追い出すため の軍隊しかいないのです。 もうイラクに日本の人を送らないでください。バグダッドで私たちは、より困難な生活を 送っています。毎日、バグダッドの市民に対して、3~4回の爆撃が行われています。昼 でも夜でもです。とくに早朝に爆撃されます。 アメリカ軍の戦車が一日に何度もハイウェイを通過し、よく彼らは攻撃されます。だか ら、ハイウェイを使うことができません。ハイウェイで攻撃に会う可能性がきわめて高い ので、緊急事態でない限り、誰もハイウェイを使いません。 また、イラク国軍はアメリカ軍に指揮され、彼らの命令下で働いています。だから、彼ら も攻撃の対象にされるのです。不思議に思ったかもしれませんが、先週、ディアラで49人 ものイラク人兵士が殺されたのは、このためです。 さらに、イラク国外に逃げようとした、医者や科学者も殺されています。イラク国内にい るイラク人も殺されるかもしれないという脅威にさらされています。とりわけ特別な立場 にいる人、例えば政府機関で働いている人や特定分野で有名な人にとっては、その危険性 がより高くなっています。 もちろんのこと、外国人が殺される確率は、それよりも高くなっています。だから、全 ての日本の方に、自重してイラクから離れることをお願いしています。 そして、日本軍の早期撤退をお願いします。イラクの状況はより悪化していくので、軍人 だろうと安全ではなくなるでしょう。彼らの命も守ってください。 続きはこちらに http://reishiva.exblog.jp/783256/
by pace2005
| 2005-01-31 17:24
| イラク情勢
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