ネットでの差別主義者の勘違い

韓国には大手の新聞が三社ほどあるのですが、それぞれが記事を日本語訳にしてくれて非常に便利です。

★中央日報

★朝鮮日報

★東亜日報


日本の新聞社でハングルに翻訳しているところは私の知るがぎりではありません。他国の新聞がウェッブで翻訳して読めるというのはその国の考え方が少しでも理解することが可能となるし非常に良い試みだと私は思うのですが。ぜひ日本の新聞社も見習ってほしい。

ところでこの主要三紙は最近「韓流ブーム」をずっと取り上げています。しかもその取り上げ方が非常に面白いのです。

実は韓国は日本と同様、外国で大活躍する同胞というニュースが大好きです。それは結局のところ「脱亜入欧」を目指していたころからの日本人の劣等感と同様、日本に植民地にされた屈辱、劣等感から来るものかもしれませんが。しかもこの主要三紙はやたら保守主義的と韓国では評判の悪い新聞ですから、それでそういう「韓流ブーム」というものがでてくると、大騒ぎして記事にすると私は思っていました。

ところが全然違うのです。とある新聞にはこういう趣旨の記事が載っていました。

『この韓流ブームで我々は富士山に大極旗を立てたと言えるのか。いやそうではないだろう。我々は改めて日本という国の大きさを見せつけられたのだ。良い物は素直に受けてれ、そしてそれを我が物とする、それが日本の強さだ。我々は学ばなければならない』
http://japanese.joins.com/html/2004/1104/20041104180250700.html

またスマップのメンバー草薙剛が韓国を訪れた時の記事も非常に面白かった。

『この青年はカッコイイからハングルを勉強したという。我々には到底言えない台詞だ。何かしら韓日親善という名前をつけなくては日本との交流すら難しい。日本人の素晴らしさを感じた』

つまり韓国の(保守的思想の新聞ですが)方はこの日本での空前の「韓流ブーム」で舞い上がるどころか改めて日本という国の強さ、そして偉大さを実感したというのです。そしてその強さというのは「受け入れる」という事だという事に気づいたと。

これはしかし韓国人だけの感想ではないようです。ある日本の商社マンが書いた「海外で活躍する日本の文化」という本を以前読ませていただいたことがあるのですが、実は海外で受け入れられている日本というのは、我々が想像している「オリジナルの日本」ではないそうです。つまり、伝統文化のお茶とかそういうのでなく、これは日本のオリジナルと誰も思わないようなものアニメであったり、車であったりするのだと。じゃあ寿司はどうなんだと私は思ったのですが、しかし筆者は「酢飯というのは何にでもあう。肉でも魚でも、その国にあう物を乗せれば良い。だから受け入れられているのだ」と書かれていました。

たしかにそう色々指摘されれば我が国はとかく他の文化の摂取には寛容でした。中国から学び、朝鮮から学び、そして西洋の文化も学び、もちろんコピー文化とたまに馬鹿にされたりしますが、しかしただのコピーでなく何かしらの独創性をもっての再構築だったからこそ、世界にその名を知られた国になったのでしょう。

そこでふと思ったのですが、最近、必死にネットで隣国を中傷し、愛国者を気取っている人達は一体我が国にどんな貢献をしているのでしょうか。隣国を中傷したら隣国が「日本は偉大だ」と認めたでしょうか。隣国の脅威を必死にネットに書きこんで我が国の貿易が発展したでしょうか。

まったくもってそういう事はないですね。何も生産的な事はしていない。むしろ積極的に海外の文化を受け入れ、賞賛し、そしてやがてはそれを生かし新たな物を作り出してきた人達こそ真に「国に貢献した」人といえるのではないでしょうか。

結局のところ、ネットで隣国を中傷し、愛国者を気取っている人達の正体は、単なる差別主義者、愛国の意味を勘違いし、外国人を中傷する事でストレスを発散することが愛国と思っている差別主義者でしかないでしょう。






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by pace2005 | 2005-02-06 12:48 | とんでもない人達
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